2011年4月25日月曜日

仕事は大きく設計する

‥もっとも単純な仕事でさえ、要求するものは必ず変化していく。

しかも突然変化していく。

そのため仕事と人の完全な適合は急速に不適合へと変わる。

したがって、仕事はそもそものはじめから大きくかつ多くを要求するものとして設計した場合においてのみ、変化した状況の新しい要求に応えていくことができる。

                          『経営者の条件』より


以前、三人の石工の例をあげました。

三人の石工の中で、最も大きな成果をあげるのは「大聖堂を建てる」ことを目的としている石工です。

彼は目的に照らし合わせ、仕事を取り巻く状況変化に対応します。

他方、それで食べているだけの石工や、石積み仕事のレベルをマニアックに追求している石工は状況変化に対応できない可能性があります。

単純な仕事も顧客との関係で大きなものにとらえる必要があります。

仕事の裏に潜む大きな目的は何なのかを意識するように構築する必要があるのです。



(浅沼 宏和)