2011年7月14日木曜日

書評-「バカになれる人はバカじゃない」③

・利益を出すために仕事をするのは間違い

利益を出すために仕事をするのと、利益が出るくらい良い仕事をすることは大違い。
仕事を手段とみているか目的とみているかの違いがある。
良い仕事をして、お客様に喜んでいただき、本当にその仕事をしてよかったと思えるぐらいになれば、お金は必ず入ってくる。


・ナンバーワンでなければ見えない景色がある

企業でも業界シェア1番と2番との間には想像以上の差がある。ナンバーワンでなければ見えない世界がある。
目指すならその分野ナンバーワン。二番手に甘んじると、二番手の生き方・考え方にいやおうなくなってしまう。


・仕事の時間外に仕事の「本質」を勉強する

ある程度の年齢になって、いろいろなことを総合的に判断しなければならない立場になったとき、本質を知るのと知らないのとでは大きな差が表れる。
本質の勉強は会社では教えてくれない。会社ではオンザジョブだけ。
本質を知らないようでは応用が利かない。
本質は仕事の時間以外で自分で勉強していくしかない。

・能力の差は調べ物をしたときにあらわれる

政府の統計や企業の業績など大本の資料にあたって調べる中間の有無が成長を決める。
どんな仕事でも本質をつかもうとして取り組む人間と目の前の仕事を流すだけの人ではその後の伸びが違ってくる。
情報過多の時代であるからこそ、まっさらなデータに向かってその「本質」を読み取る力が必要とされる。
仕事を離れたら仕事のことは一切忘れたいという人はその仕事で成功することはできない。



(浅沼 宏和)


(浅沼 宏和)