2012年3月9日金曜日

リスクがあって当たり前

経済活動とは、現在の資源を未来に、すなわち不確実な期待にかけることである。


経済活動の本質とはリスクを冒すことである。

‥実は、計画が成功するということは、より大きなリスクを負担できるようになることである。

より大きなリスクを負担できるようにすることこそ、企業家としての成果を向上させる唯一の方法である。

  『マネジメント』より


ドラッカーは逆に確実に失敗する方法とは、絶対確実な安心・安全な道を選ぶことであるといっています。

リスクを取らないということは、100%中身がわかっている活動を行うこと、それはつまり「昨日の活動」しかやらないということです。

未来が絶対確実に今日と違うのであれば、現在の「絶対確実」は未来において全く通用しないということです。

ただし、無闇やたらとリスキーな活動をするということではありません。

冒そうとしているリスクを理解し、最も合理的なリスクを選択することが大切なのです。

この点について、ドラッカーは「勘や経験に頼ることはできない」といっています。


(浅沼 宏和)