ドラッカーのリーダーシップ論を補完するために、しばらく軍隊のリーダーシップ論を援用します。
当面は米国海軍士官向けのテキストを使います。
‥組織化された制度上のリーダーシップの概念において、フォロワーの役割が一番大切であることをたえず脳裏に深く刻みこむべきである。
‥したがって各士官は、リーダーの弱点を探す前に、フォロワーとしての自分自身の責任を果たしているかを確かめるべきである。
‥今日リーダーたらんとする人は、まず服従することを学ばなければならない。
『リーダーシップ ―アメリカ海軍士官候補生読本』より
ホテル王であった故・コンラッド・ヒルトンは、自身の半生を振り返り、「ベルボーイがホテル王になったんじゃない。ホテル王がベルボーイから始めたんだ。」といったのを思い出しました。
現場に近いところから始め、徐々に階段を登っていくのが適切なキャリアということなのです。
(浅沼 宏和)